【保育の瞬間「りんごの木」の保育・子育てエピソード】
柴田愛子 著
夏休みに入り、この職の特権である長い休みがやってきました
僕は長い休みがあるとどうしてもだらけてしまうのですが、
今年はなんとかその"だらけ夏休み"から脱却しようと心に決め、
なんとか今のところ休みの日も遅くとも7時までには起きるという生活を続けています
そんなだらけない夏休みを送るためのもう一つの策が自分に課題図書を設けるというものでした
夏休みのうちにこの本は読む
と決め、読んだ本に関してはこのブログに感想を書きたいと思います
ちなみに課題図書はこれ
スマホをいじる時間を削り、頑張ろうと思います
さて、では本題
今回読んだのは、横浜にあるりんごの木という園の創設者である柴田愛子さんの著書
職場の先輩にオススメされて読みました
子どもの姿やエピソードを交えながら語られる保育の記録は
同じ保育という職に携わっている身としては
あぁ、わかるわかる!
そうか、そういう捉え方もあったかもしれないなぁ
どうしてあの時、あんな答え方をしてしまったのかな
と共感、反省、気づきを生んでくれる素晴らしい著書でした
例えばこんな問いがありました
「どうして(子どもは)危ないことばかりするの?」
子どもって乗ってはいけないようなところに乗りたがるし、入ってはいけないところに入りたがる生き物なんです
でもそれって、誰が"乗ってはいけないと決めた"んでしょう?
誰が"入ってはいけないと決めた"んでしょう?
もちろん、本当に乗ってはいけない場所もあるし、入ってはいけない場所もあります
でも
そこに決めつけはないか
そこに大人側の都合はないか
視点や考え方を変えたらどうか
そんなふうに今ある常識や当たり前を、一呼吸置いて見つめ直す大切さ
忘れていたことに気づかせてくれました
そのページの最後を柴田さんはこんなふうに締めくくっています
「自ら育つ能力を持っている子どもたち。『かっこいい!』と思い、チャレンジすることが、今、育とうとしていること」
そうだよなぁ、そうなんだよなぁ
と終始一人で相槌を打ちながら読んでいました
他にもこの本にはたくさんのエピソードや問いが詰まっていましたが、
全てに共通していたのは、子どもを真ん中に置いて考えていること、です
それもつい忘れがちになってしまうことで、忙しさとか、大人の都合で子ども本位ではなくなってしまう
今僕が所属している学年の先生たちは、僕も含め今そういう感じになってしまっていると感じています
忙しさを理由に子どものための作業をないがしろにしたり、
関わりの難しい子を家庭環境のせいにしたり、、、
でも、本当にそう?本当にそれでいい?
ということをもう一度考えてみることが大切なのかもしれないなと思いました
良い本に出会えました
おわり